2017/02/27

新サイズ100g珈琲缶、実演にて先行販売いたします。




新しいサイズ、100gの珈琲缶ができました。

今まで、300g、200gと少しずつラインナップを増やしていましたが、100gは、コロンとした程よい大きさの珈琲缶となりました。

いろいろな豆を少しずつ楽しみたい、職場などに小分けで置いておきたいという方には、ちょうどよいサイズではないかと思います。300g、200gとの違いとして、100g専用の計量スプーンが付いていまして、持ち手が少し短く作ってあり、中ぶたの持ち手にかぶさるように収まります。

 大きすぎず、小さすぎず、持ちやすいサイズです。



左が100g用計量スプーンになります。

左が100g珈琲缶です。



3月1日からの新宿伊勢丹さん実演にて、先行販売いたします。

銅、ブリキ、真鍮とラインナップも揃っていますので、使い方を想像していただきながらお手にとって確かめていただきたいと思います。もちろん、300g、200gの珈琲缶も取り揃えておりますので、ぜひご覧ください。

左から、300g、200g、100g珈琲缶です。各色ご用意しています。



ホームページからのご注文は、後日スタートする予定ですので今しばらくお待ち下さい。





2017/01/10

海外販売のはじまり。

開化堂の茶筒は、イギリスやアメリカ、スイス、イタリア、台湾、中国、シンガポールなど、数多くの海外のお店と取引をさせていただいています。今でこそ、これだけ多くのお店からお声掛けをいただいていますが、やはり、最初から皆さんとつながっていた訳ではありません。今回は、そのきっかけとなったお話をお伝えします。


紅茶の本場、ロンドンからのメール

始まりは、お茶筒を取り扱いしたいというロンドンからのメールでした。メイフェアにあるPostcard Teasという紅茶屋さんからでした。
家業に戻って5年(2005年頃)、ずっと、海外との取引をしたいと思っていたので、このメールを見た時は本当に嬉しかった。海外で売りたいと思って帰ってきたし、それが売り込みにいったのではなく向こうから来てくれたこと、何より紅茶の本場ロンドンからだったことも嬉しかった。

その後、メールのやり取りが続き、ついにはオーナーのティムさんが、京都まで来られて直接お会いすることができました。今では家族ぐるみのお付き合いをさせていただくまでになりましたが、その頃を思い返すと、お互い緊張していたなぁと思います。
最初は探り探りの会話をしながら、途中、お互いの思うところが同じだったと気づいてからは、話はトントンと決まっていきました。そしてついに、紅茶の本場ロンドンと取引が始まることとなりました。私自身、これは絶好のチャンスと思い道具を持ってロンドンに行くことにしました。


初の海外実演

その頃、開化堂はまだまだ小さな工房。海外出張の予算が潤沢にあるわけでもなく、もしあかんかったら海外旅行に行ったと思って諦めてと、往復の飛行機代だけをかけてロンドンへ飛びました。ティムさんのご好意によりお店に泊めてさせてもらって、10日間ほど実演をさせてもらいました。
今から思うと、この頃はじっくりと時間を使えた時期だったように思います。毎日、紅茶を飲みに来られるお客様にじっくりゆっくり開化堂のことについて話をしていました。


この時、たまたま行ったヴィクトリア&アルバートミュージアムに強い感銘を受けながら、この国の人たちに認められて、いつかはここに展示されるといいなと、ぼんやり考えていました。



ロンドンと京都

その頃のつながりが今でもあるし、10年経った今でも毎年会いに来てくれるお客様もいる。つくづくロンドンと京都って似てるなと思います。最初は遠慮がちで少し離れて見てる。本当に仲良くなるとず〜っとの付き合いが始まる感じです。

以来、毎年寄せさせていただき、開化堂の話をしたり、知り合いの工芸職人さんたちと寄せさせてもらったり、中にはBBCの取材を受けることもありました。
また、今では親戚のようなエッセイスト・小説家である入江敦彦さんに、買い物デーと称してロンドンを案内いただいたりしました。そうする中でロンドンの動向も見えてきて、どう伝えるのかもだんだんと理解してきたように思います。


昨年も入江さんのお宅でご馳走になった手料理と、使っていただいている開化堂の花瓶

ロンドンの街の風景を。(大好きな車も少し…)



その甲斐あって、ティムさんとつながりのあったマーガレットハウエルさんとお付き合いするようになり、ジャスパーモリソンさんのお店で売ってもらうようになったり、また、モノクルラジオに出演したりと、だんだんロンドンの街に開化堂が浸透していくようになりました。

そして、お付き合いが始まって10年が過ぎたころ、僕にとって本当に夢のような知らせが届きました。なんと、ヴィクトリア&アルバートミュージアムの永久保存が決まったのです!これはティムさんなど多大な尽力があってこその事ですが、私にとって10年間のご褒美のような、本当にありがたいことでした。




そして、2016年の9月もロンドンに行ってきました。今回はロンドンデザインウィークの一環として、マーガレットハウエルさんに、100年続く開化堂をインスタレーションとして展示をしていただました。こんなお付き合いがこれからも続けていけるよう、日本同様、きちんとした物を作り、それを伝えていきたいと思います。



マーガレットハウエルさんでは、美しく展示していただきました!



2017/01/01

普段の風景を切り取った「年賀状」


皆さま、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

今回は、開化堂から送らせていただいています年賀状のことをお伝えしたいと思います。


私達のつくる茶筒は、素材や形の簡潔さや美しさを感じていただける商品ですが、皆さまの目に触れることの少ない制作工程の中でも、違った美しさを感じられるタイミングがあります。今年の年賀状では、そのワンシーンを切り取って皆さまにもぜひそれを見ていただければと思い撮影・制作しました。





撮影したのは、銅板を切り、円形になるように曲げて「ハッソ」という留め具で固定したものを、出来た順に積み重ねていく、といういつもの制作作業中の一コマです。この時、まだ部品でしかない金属同士が非常に複雑な映り込みを作り出し、整然としているようで混沌としていて、また、無個性のようで個性を感じられる、不思議な美しさを見ることが出来ます。





それはまさに手作りの中でしか見えない景気であり、見るものの立ち位置がほんの少し変わるだけで、様々な表情をみせ、未完成であるがゆえの美しさ、きらびやかさ、少し触れると崩れそうな儚さ、見方をかえると、職人たちの個性のようにも見えてきて……見るほどに、今、私が日々感じていることを投影するものにも感じました。

皆さまの目にはどう映るでしょうか?

本年も、ものづくりに精進し、皆さまに喜んでいただける商品をお届けして参ります。

どうぞよろしくお願いいたします。


2016/12/20

年末、五代目が実演を務めます。

2016年も、残す所あと僅かとなってきました。開化堂では、年末恒例となっています松屋銀座さんでの実演で、仕事納めとなります。この実演には、後半のみですが五代目である親父が詰めております。
今回のブログでは、親父のことを少しお伝えできればと思います。


子供の頃、親父が工房から家に帰ってきて、晩ごはんができるまでの間、よく一緒にキャッチボールをして遊んでもらいました。はじめは楽しく遊びながらやってくれるのですが、野球好きの親父は途中から「本気で教える」に変わってきて、僕はたまらずトイレに行くふりをして戻らないこともありました。
でも、仕事がおわってから一緒に野球をしたりして遊ぶ夕方の時間がすごく楽しかったのをよく覚えています。

この頃のことが、自分が大人になり社会人として働くようになって、「自分の子供ともこんな時間が持てるのっていいな」と思うようになり、それが開化堂に戻る一因にもなっています。


開化堂に戻ってからは、事あるごとに親父に相談をするようになりました。これからやりたいことや思うこと、その日その日にあったことを。
最初は、将来会社を継いで経営していく自信が持てなくて、漠然と不安を感じていたのだと思います。その中で、どうすれば良いのかをずっと学んできたんだと思います。


茶筒をつくることも同じだなと思います。
まずはやり方を教わるのですが、
全体の5%くらいの作業が残ったところで「やってみろ」と。
最初は、やはりうまくできません。
そして、親父のところに見せに行くと、
ダメ出しをされながら、もう一回やってもらう…。

そういうことを何度も繰り返しながら、だんだんとすべての作業をやらせてもらえるようになってきます。そして、今度は「質と量」についても指摘をもらうようになります。
そしてまた、親父のつくったものをみて、どこまでやれるかを考える。
親父のつくる時間をみて、どれくらい早くやるのかを考える。
こんなやり取りをする中で、自分のものづくりの基準や考え方や人に教えることを学んだと思います。

孫の前では、終始笑顔の五代目。


ただ、教わるときに大変だったのが(他のときもそうですが)親父の場合、「そこは、こぉうしたらええんや。わかるやろ?」みたいに擬音が多く、感覚でつくります。僕は、頭で理解してつくるので、非常に苦労しました。
そして、今も親父から仕事で指摘される事もあるのですが、今までの経験値からの指摘なので、それがまた的を得ていまして…悔しいやら腹立たしいやら、という事が未だにあります。

こんな親父に是非、年末会いに来てやってください。
親父も皆さまとお話したくてウズウズしていると思います。


2016/09/29

驚きの中国実演。

こんにちは、石場です。
今回は、私も参加しました中国広州市にて行いました実演販売についてお伝えしたいと思います。
今まで、国内での実演販売は少し数をこなしてきましたが、遂に初の海外実演です!
もちろん、六代目(八木隆裕)も同行です。

場所は、香港のすぐ北側、広州市にあります方所(ホーショー)本店という、日本でいえば蔦屋書店のようなデザイン書籍や雑貨、カフェも併設された非常に人気の高い巨大なお店です。ホントに広いです。




あまりにも広い広州市



実演の前に、周辺の街を案内していただいたのですが、見るものすべてが、広い!でかい!広州という名前の通り、どこまでも続く広大な土地に、20階はあろうかというマンション・ビル群が無数に立ち並び、道路は片側7車線もの広さで、やはり人もその分多く見受けられました。


世界最大のお茶問屋街へ

そんな中、案内していただいた世界最大のお茶問屋街では、さすが世界最大といわれるだけあって、見渡す限りお茶関連の店、店、店、、、
ぱっと見た感じでは、どのお店も「お茶」を扱っていて、「同じようなお店ばかりで成り立つの??」「なんでこんなにお店があるの??」など「?」だらけになってしまいましたが、お店に入って話を聞いたり、試飲をさせてもらいながら、中国ならではのお茶文化が見えてきました。







今に息づく中国のお茶文化


中国の一般家庭では、毎日かかさずお茶を飲むそうで、日本とは比べ物にならない程の量と、回数を飲むそうです。試飲でも、何も言わなくてもどんどん出されてお腹はタプタプに、、、
しかも、同じ家庭内でも、皆それぞれ好みに違いがあるとか。そして、お茶の種類も非常に多く、茶葉の違いはもちろんのこと、発酵の具合などによっても分類されるため、相当な種類のお茶があるそうです。

だから、問屋街では、多種多様なお茶を、各店舗がセレクトし、バイヤー向け、個人向けに少量売り、大量売りなど売り方も細分化したことで、こんなにも多くのお店があっても成り立っている、ということのようでした。「お茶筒」をつくる開化堂としては、絶対にはずせない国だなと思いました。


手応えを感じる実演となりました


そして、本題の実演には、実に多くの方にご来場いただけました。幅広い世代の方々が訪れる場所で、特に感度の高い若い世代の方も多く来られました。
イベントを開始して、実演の作業を少し始めただけで人が集まり始め、スマホやタブレットでしきりに撮影するなど、皆さん興味津々で、非常に好意的な反応をいただきました。






プロジェクターを使ったトークイベントでは、開化堂の歴史的なお話などを六代目からさせていただき、お店スタッフのご協力のおかげもあり、予想よりも多くの方にお茶筒をご購入いただきました。

当初は、日本でも人気の高いコーヒー缶推しで、と考えていましたが、
反応が良かったのはやはりお茶筒でした。先に書きましたように、お茶文化が想像以上に現代にも息づいており、家庭ではまだまだコーヒーを入れる習慣が根付いていないのかもしれません。

今回の実演を通して感じたことは、お茶筒自体の機能、使い方は同じであっても、
その国々の文化やバックグラウンドを理解したアプローチが必要だなと感じました。
それと同時に、開化堂茶筒の今後の可能性もまだまだあるのかな、と思いました。

今後は、中国茶用のお茶筒を作ったりするのも面白いんじゃないでしょうか。


2016/09/13

開化堂にしかできないカフェを。

京都には「雰囲気がよく、美味しいコーヒーが飲めるカフェ」はたくさんあります。
その中で、「Kaikado Cafe」は、色々な雑誌やテレビの取材や、多くの方のSNS発信のおかげでたくさんの方にご来店をいただいております。

すばらしい方々とのつながりや海外での活動ができるようになった、「開化堂にしかできないカフェ」の形がイメージできた今だからこそ、うまく具体化できたのだと思います。5年前や、10年前にカフェをやろうとしても、間違いなくうまくいっていなかったでしょう。


中川木工芸さんの木を使った木の葉のカーテンが、木陰のように。

場所柄、海外からのお客さまも多く来られます。


伝統工芸とカフェ

コンセプト的に考えていた「伝統工芸のエントランス」として、ひとまずスタートできましたが、ほんとに大事なのはこれからです。

もう少し掘り下げたことを言いますと、我々のアプローチとして「伝統工芸の商品」=「いい物」として知ってもらうのではなく、お客さまにとって「いい物」→「欲しい物」が、たまたま「伝統工芸の商品」であったというレベルでないと、「伝統工芸」という言葉に縛られ、守られていくことになります。それでは、明るい未来は望めません。
そもそも、初代が開化堂をスタートした当時は、「伝統」ではなく、「最新」であったはずですし。

そういう意味で、カフェは年齢性別を問わず人が集まる空間なので、皆さんに「欲しくなるいいもの」を知っていただける、ご提供できる場として、うってつけの場所だと思います。ここを入り口として、今までなかなか接する機会の少なかった人たちにも、僕らのやっていることに興味を持ってもらえるきっかけづくりができれば!と考えてます。

もちろん、実際にカフェ店頭でお茶筒をはじめ、コーヒー缶も銅、錻力、真鍮の各色ご購入いただけますし、オリジナルで作っていただいたグラスなどもご用意しております。


あと、自分のお店で美味しいコーヒーを飲みながら、自分たちの休憩や打ち合わせができるって、すごくいいですね。先日も開化堂の職人とカフェスタッフとの懇親会を開きましたが、誰に気兼ねすることもないので非常に盛り上がりました。

カフェ閉店後に開催した懇親会でのひとコマ。


良き仲間と、さらに良くしていきます


もともと、開化堂茶筒の愛用者として18年以上前からお付き合いのあった川口さん(写真左)。カフェの店長を探してるという話に、自ら手を上げていただき、中川ワニ珈琲さんから手ほどきを受け、毎日美味しいコーヒーを淹れてもらっています。
また、川口さんをはじめ、カフェで働いてくれているスタッフは、皆良い人達に恵まれ、テキパキと仕事をこなすだけでなく自主的な提案や声掛けをしてくれていて、日々、サービス向上につながっています。




カフェでの取り組みとして、「里親制度」とよんでいますが、茶筒(コーヒー缶)をスタッフ一人につき、1~数個担当を決めて、出勤の日に撫でて成長をさせてもらうということを実施しています。人によって変化の仕方やスピードに違いがあり、皆楽しんで育ててくれています。ご来店いただく度に、変化の具合をチェックしていただくのも面白いと思います。

茶筒ご購入の際の、リアルサンプルとしてもぜひ御覧ください。

そして今後、まだまだ充実させていきたいのが、軽食メニュー(ランチ?ブランチ?)であったり、コーヒー豆の販売や、コーヒー豆と茶筒(コーヒー缶)のセット販売、Postcard teasさんの紅茶販売、ワークショップの実施など、どこまで実現できるかわかりませんが検討中の企画もたくさんありますので、ぜひ、お店にお越しください。




ご来店時のお願いとして

カフェでは、できるだけ居心地よく過ごしていただきたいこともあり、満席の場合、次のお客さまに店頭でお待ちいただかないようにご案内しています。お待ちいただく場合、テラス席でお待ちいただくか、お電話にて空席のご連絡を差し上げています。特に、14時~16時頃は混み合いますので、ご来店いただく際は、事前のお電話でのご確認をおすすめしています。
また、9月より木曜日の定休日に加えて、第一水曜日を定休日とさせていただきました。
ご不便をお掛けいたしますが、ご了承のほどよろしくお願いいたします。


【 Kaikado Café 】
営業時間:10:30~19:00 (L.O.18:30)
定休日:木曜日、第一水曜日(夏季休業、年末年始休業有)
http://www.kaikado-cafe.jp/
〒600-8143 京都府京都市下京区河原町通七条上ル住吉町352


2016/09/06

京都高島屋さんの実演で、若手職人デビュー!

今回は、実演のご案内と若手職人のご紹介を。
9月7日~9月13日の開催となります京都高島屋さんでの実演販売に、
若手職人の「魚住」も詰めております。
しかも、今回が実演デビュー!となりますので、
皆さま是非可愛がってやってください。

ブレイクダンスで日本一になったことがあるという、
珍しい経歴の持ち主ですが、縁あって毎日職人として頑張ってくれています。
職人としては、まだまだこれからですが、
お客さまと直接お話しをしたり、普段の仕事をみていただくことで、
今後の成長にも繋がればと思っております。



●魚住 勇木
1981年奈良県生まれ。
ダンサー、自転車メーカーを経て開化堂へ。
大阪、東京、神戸、沖縄を経て現在京都在住。
「ダンサーとしての経歴を持つ異色の職人。鍛え抜かれたフィジカルとメンタルで日々働く。まだ入社一年目のため未熟者ではあるが熱い魂はマグマのようだ。お茶の消費率は工房一である。」は本人談。
趣味は子育てで、「なるべくこだわらないようにすること」がこだわり。


【京都高島屋にて実演販売開催】
日時:2016年9月7日~9月13日
※開催期間中 9月7日、8日、10日、11日の4日間は職人が在席しております。